BlossomPerfume

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自作の小説を気まぐれに綴っています。

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*ご無沙汰してマス。

2012/05/13*Sun*

ふと気がついたら、すっかり放置プレイでした。

二次小説の更新をしていたのです(照

そして、二つのお話(正確には三つか)を同時進行できない脳みそなので
こっちが必然的に絶賛放置なぅな状態に・・・

去年の秋に転職して、怒涛の冬を超えて何とか生きてます。
そして、やっと新しい会社に慣れてきたので、こちらのブログも
再開したいと思っています。

更新は以前のようなペースじゃないだろうけど。。。

以上、広告が出たのでとりあえずのご報告でした☆

近々更新しますので、どうぞ宜しくですm(_ _)m


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*【I'm Loving you】第一話 決意の朝 絶望の午後(4)

2012/01/19*Thu*

校門の前まで行くと、道の向こう側からミサがやってきた。

「チー!ミサ!こっちこっち!!」
校門の入り口には、テニス部のアイとリサもいて大声で呼ばれた。

「先に行くね!」
パパとママに声を掛けて走り出す。
アイとリサのいる場所に到着すると、さっそく二人から
「今日は気合い入ってんじゃーん」
とからかわれた。

ミサが
「最初で最後のチャンスだもんね。そりゃそうなりますって。」
とニコニコしながら腕を絡ませてくる。

向こうで担任が早く体育館に入るようスピーカーを持って騒いでる。
もうそんな時間なんだ。
4人で中に入り、席に座る。

まだ始まりもしてないのに、すごいドキドキする。
卒業式で、田村くんは卒業生代表の式辞を読む。
ミサのママが、一眼レフカメラで撮ってくれるって言ってくれた。
頭のいい田村くんだから、きっと式辞もすごい文章なんだろうなぁ。

「それでは、時間になりましたので式を始めさせていただきます。」
副校長の声でふと我に帰る。
いよいよ始まる・・・


卒業証書を受け取るとき、田村くんが壇上に上がると
ものすごい量のフラッシュがたかれた。
・・・きっと私以外にも彼の事好きな人いるんだろうな。
格好よくて勉強ができて、スポーツも万能で背が高くて優しくて・・・
好きにならない女の子がいたら、見てみたい。

そして式辞。
証書を受け取る時の倍以上のフラッシュ。
あれじゃ逆に真っ白で田村くんが映らないんじゃ…
心配になってきたけど、ミサのママは広報委員。
壇の下に陣取って、至近距離で撮ってくれている。

どうしよう、あんまりアップの写真なんて
恥ずかしくて見られないよ…

そんなことを考えていたせいで、田村くんの式辞が
どんな内容だったか、まるで聞いてなかった。
やだ・・・家に帰ったらビデオ見なくちゃ。

式の最後、卒業生のお別れの歌。
リサの名前が呼ばれて、ピアノを弾くために立ち上がった。

「指揮、3年1組 高島 夏輝!」
えっ?ナツ??
隣のクラスの列、斜め前の椅子が後ろに動いてナツが移動した。
あれ?指揮するの他の人じゃなかったっけ?
「代役らしいよ?本来の当人はインフルエンザだって。悲惨だよねぇ。」
ミサが耳打ちをした。そんなこと、私知らなかったのに何でミサが知ってるんだろう。
リサから聞いてたのかな・・・そしたら私にも教えてくれるはずなのに。

「卒業生、起立!!」
慌てて立ち上がり、前を向くといつもの無愛想な顔。
でも、真剣な眼付きでリサに合図を送る。

大地讃頌
散々練習させられたこの歌を歌うのも最後。
目の前のナツは、いつもとはまるで別人。
元々手足が長いのは知ってたけど、振る腕はまるで違う生き物のように
軽やかになめらかに動いて私たちを導く。

代役なんて言われなければ気がつかない程。

ふーん。だからあんなに家族が来るの嫌がってたんだ。
恥ずかしかったんだろうな。きっと。

まぁ、あとで「格好良かったぞ」って言ってやるか。

「これにて、卒業式を終わりにいたします。全員起立!」
やだどうしよう。ドキドキしすぎて足が震える。
頭を下げて、急いで外に出る準備をする。
体育館の外には、在校生が花の輪を作ってくれていた。
花のアーチを抜けて、解散場所につくと後輩から写真やら花束やら
記念品をもらってもみくちゃになってしまった。

これじゃ、田村くんを探せない。
ママに荷物を預けると、あちこち見渡して田村君の姿を探す。

いた!!
でも、様子がおかしい。
田村くんも、誰かを探しているようだった。
友達かな?
急いで田村くんの後ろを追いかけると、彼が突然走りだした。

体育館の隣の格技場。
その前にある朝礼台の前。

田村くんの体の脇から、制服の裾が見える。
セーラー服のスカートの裾が。

すごい嫌な予感がした。

二人の姿が見える、朝礼台隣のポプラの木の影に隠れて
聞き耳を立てた。
良く聞こえない。誰と何話してるんだろう。

覗き込むと、田村くんが制服の第二ボタンをとって渡すのが見えた。
やだっ…私欲しかったのに!
頭を掻きながら照れくさそうな田村くん。
不意に大きな声が聞こえた。

「本当に?!ありがと!!春休みいっぱい遊ぼうな!!!」

え・・・
耳に入った言葉を信じたくなくて、木の影から飛び出る。

田村くんの体の向こうに、その姿を確認した。
はにかみながら微笑んで、田村くんから第二ボタンをもらっていたのは…




ミサだった。



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*【I'm Loving you】第一話 決意の朝 絶望の午後(3)

2012/01/16*Mon*

「・・・おはよ。」
無愛想な、不機嫌そうなナツの顔。
小さい時はもっと可愛かったのに、いつのまにこんな
ブサイクになっちゃったんだろう。

「おはよ。」
当然私もお愛想なんて使わない。昔は仲良かったけど、ここ一年くらい
まともに話したことないし。


「かぁちゃん!ばぁちゃん達待ちくたびれてっぞ!!」
うちのママの隣にいたナツママに少し強い口調で言う。
ナツママは「ヤバイ」って顔をして急いで家の中に入って行った。

「ナツくん、今日はおばぁちゃん達も一緒?」
うちのママが声を掛けた。ナツは首をすくめて
「とうちゃん以外、兄貴も来ます。」
と、心底嫌そうに呟いた。

家を出るのがほぼ同時だった両家は、ぞろぞろと中学校までの
道のりを歩いて行った。

ナツの家は、うちと違って大人数。
ナツママのおじいちゃん、おばあちゃん。
ナツパパとナツママ。
二人のお兄ちゃんと、まだ1歳の妹。
全部で8人も一つ屋根の下で暮らしてる。

昔はお兄ちゃんがいて羨ましいとか思ってたけど、今は
一人っ子の方が気楽でいいなと思うようになった。
ナツはいつもお兄ちゃん達のパシリで、ジュース買いに行かされたり
新作ゲームの発売日に並ばされたりして、ほんとに情けない。
そんな思いをしないで済む分、一人っ子でいいやって。

「お前んち、親だけしか来ないの?」
珍しく挨拶以外の言葉を掛けられた。
「うん、おじいちゃんもおばぁちゃんもお仕事だって。」
「いいなぁ、俺んち総出動だぜ。恥ずかしい。」

羨ましいと思うけど。
三男なのに、それだけ家族に大事にされてるってことじゃん。

「朱音が『おにーたん』て叫びそうで・・・置いてって欲しい・・・」
あぁ、アカネちゃんね。ふーん、そんなことが恥ずかしいんだ。

「まだ小さいから仕方ないんじゃない?それに可愛いじゃん」
私の答えに、一層不愉快そうな顔のナツ
「ハル兄もフユ兄もいるんだから、誰か家で子守りしてればいいのに。」
その声が聞こえたのか、一番上の晴弥お兄ちゃんがこちらを振り向いた。
「朱音だって見たいよなぁ。おにーたんの晴れ姿♪」
腕に抱いているアカネちゃんに話しかける。アカネちゃんは家族総出の外出に
とてもうれしそうにはしゃいでいる。

「もう何でもいいや・・・俺、先に行くから。」

捨て台詞を残して早歩きでどんどん先へ進み、あっという間に
見えなくなった。

「可愛くないなぁ」
晴弥お兄ちゃんが、隣にいた冬斗お兄ちゃんに呟く。
「あのくらいの年頃はあんなもんだよ。」
「そうかぁ?俺もお前ももっと素直だったぞ?」
「人は自分の事見えないんだよ。あのくらいなら兄貴よりおとなしいくらいだ。」
「・・・」
アカネちゃんはお兄ちゃん二人の間で顔を見比べながらキョトンとしている。
あの顔、ナツにそっくりなんだよねぇ。


学校まで30分かかる道のり。
ここを歩くのも、今日が最後。

だから・・・

すっごいすっごい悩んで決めたこと。
本当は怖いけど、このまま卒業して会えなくなるの、イヤだから。

前に進む足取りに力を込めて、正門前の坂を登って行った。




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